株式投資を始めるには、まず情報収集が重要です。株価は景気によって大きく影響を受けるため、日々の情報チェックが欠かせません。初心者から上級者まで、株の損益計算や決算書類のチェックなど、さまざまなアプローチ手法があります。また、フリーソフトやエクセルテンプレートを活用して、効率的な株管理や収益意識を高めることが可能です。このページでは、株式投資の基本と損益計算の基礎について解説しています。
株取引はまず情報収集から
株式取引を行う時には、情報を集めることが大切です。株式投資に係る役立つ情報はたくさんあります。
例えば新聞です。新聞には株価の情報だけではなく、世の中の流れがこと詳細に記載されています。世の中の流れを読むことで、どういった業界が今後売上を上げていくか、どういった業界が今後伸びるかを見極めたりできます。
また、法改正なども株価に大きな影響を与えます。法改正により規制が緩和されたり、反対に厳しくなったりします。こうした法改正により、各業界に及ぼす影響は大きく、その結果として株式市場に大きな影響を及ぼすのです。
もちろん、情報を得られるのは新聞だけではなくテレビやラジオといったメディアも、その一助を担っています。ただし、新聞などの紙媒体は、情報を一覧で見られるという特徴があるため、他の媒体に比べると情報取得から分析という観点で見た場合、使いやすさは明らかだと言えるのではないでしょうか。
株価は「景気」によって大きく左右される
株式相場を一番左右するのは「景気」です。景気を知るには金利や為替、物価などのほか経済政策も知る必要があります。こうした経済に対する情報を得やすいのが「日本経済新聞」です。
日本経済新聞は、経済や企業情報に強く、常に日本の経済動向に目を向けている新聞です。また、これに加えて「会社四季報」や「日経会社情報」が「チャートブック」などが情報を得るための媒体だと言われています。
最近では、これらの紙媒体に加えて、インターネットにおける情報取得が盛んになっています。インターネットであれば、オンラインでリアルタイムに情報を得られるため、デイトレーディングなど状況により取り引きを盛んに行う場合には、非常に有益な方法だと言えるでしょう。
ホームページや「会社四季報」から情報を日々チェック
ただ漠然とインターネットに流れている情報を見ているだけでは、投資へのメリットは何もないのは明らかです。インターネットで情報を集める場合は、どういった方法が有益だと言えるのでしょうか。
インターネットを利用して情報を取得する場合、まず利用したいのが証券会社のホームページです。
証券会社のホームページでは、その日の相場や為替の動き、経済のニュースなど簡単にですが紹介されています。こうした情報をまずは得ることで、経済の情報に対する入り口に使うのが良いでしょう。
また、大手企業などはニュースリリースなどをホームページで公表しています。ニュースリリースには、経営に関する情報や人事情報、さらには株式に対する情報など、企業に関係する情報が詳細に公開されています。
こうしたニュースリリースを日々チェックすることで、企業の動向から業界の動きまで、ある程度は把握することができるでしょう。
とはいえ、インターネットだけでは得られる情報は、どうしても限られてしまう場合もあります。より細かい分析を知りたい場合は、やはり定期的に発刊される「会社四季報」などといったツールが必要となるのではないでしょうか。
得た情報は様々な手法で分析・研究して株式へアプローチ
情報を取得したら分析を行います。分析にはさまざまな方法があると言われています。景気や企業業績などから分析・研究を行う「ファンダメンタルズ分析」、各種の株価チャートを分析・研究を行う「テクニカル分析」そして、買った株を持ち続けることこそが有効だという「ランダムウォーク理論」です。こういったそれぞれの分析方法から、株式へ対するアプローチを行うのです。
また、情報分析のプロと言われる「証券アナリスト」という存在があります。証券アナリストは、投資に対する情報を収集・分析を行い、今後の株価の動きや有効株の分析を行う人達です。
さらに、企業の信頼度を図る目安として「格付け」が行われることもあります。格付けは民間会社が独自の調査方法などで行う場合が多く、債券を発行している国や地方自治体、民間企業などへ対する信用調査を行い、その債券がデフォルトを起こす危険度合いを判定しランク付けをします。
これら以外にも、株価の好材料となる景気回復や好況、米国などの諸外国株高といった条件や、悪材料となる円高ドル安、政局不安定、紛争などといった情報を基に分析を行うとされています。
フリーソフトやアプリを利用し損益計算を行い収益について意識
こうした、株価やfxに対する情報などを得ることも大切ですが、損益管理を行った上で、何よりも、株で収益を上げることが大切なはずです。
そのためにも、株損益計算やfx損益計算を意識しなければなりません。株損益計算やfx損益計算を意識するだけで、株式取引に対する勝率を高める可能性が上昇すると言われています。
また、株損益計算やfx損益計算と合わせて株売買記録・勝率分析・為替チャートなど、株管理やfx管理を行うのがおすすめです。
株売買記録・勝率分析・為替チャートなどの株管理やfx管理は、フリーソフトやフリーのアプリなどを活用するのが簡単でおすすめです。しかしながら、フリーソフトやフリーのアプリでは、株売買記録・勝率分析・為替チャートなどの株管理やfx管理は、機能的に物足りない可能性があります。
そのため、株売買記録・勝率分析・為替チャートなどの株管理やfx管理はフリーソフトやフリーのアプリだけに頼るのはおすすめしません。もちろん、フリーソフトやフリーのアプリの中でも、人気の高いソフトはありますし、無料だからといって侮れない機能を備えているものもあります。しかしながら、やはりシェアソフトの分析力にはかなわないのが正直なところでしょう。
有料のシェアソフトを検討する場合は無料期間を利用して試用
フリーソフトやアプリではないシェアソフトを、株売買記録・勝率分析・為替チャートなどの株管理やfx管理に使用する時には、無料試用期間などを活用するのがおすすめです。
人気が高いシェアソフトであったとしても、ダウンロードしてみると使いにくいと言ったことも少なくありません。また、無料ではないシェアソフトを購入したがために、本当は使いにくいソフトなのに、購入コストを考えると簡単に乗り換えることができないといったトラブルもあります。
人気のシェアソフトだからとか、フリーソフトには目をくれないとかいった偏見を持たず、まずは無料期間にダウンロードをして、ソフトをお試しするように心がけましょう。
株損益計算はエクセルのテンプレートやフリーソフトも有効活用
株売買記録・勝率分析・為替チャートなどの株管理やfx管理での収支管理や損益管理はソフトに任せるのがおすすめですが、株損益計算やfx損益計算は無料で提供されているexcel（エクセル）のテンプレートを、フリーダウンロードするだけで簡単に収支管理をすることができます。
フリーのソフトやアプリでも株損益計算やfx損益計算はできますが、excel（エクセル）のテンプレートを使えば、収支管理や損益管理だけではない細かい部分を、個人的にカスタマイズできるからです。
もちろん、無料でダウンロード提供されているexcel（エクセル）のテンプレートをそのまま使い、管理部分はソフトをダウンロードして使うというのもおすすめです。
このように、株損益計算やfx損益計算など簡単な計算は、人気の高いexcel（エクセル）のテンプレートを、それ以外の管理などについては、人気の高いシェアソフトなどをダウンロードして扱うのが簡単でおすすめかもしれません。
加えて、人気の高いシェアソフトなどは、手持ちのexcel（エクセル）テンプレートとの互換性がある場合もあります。簡単にexcel（エクセル）のテンプレートにデータを書き出しできるなど、便利な機能を見極めて導入をすると良いでしょう。
情報の収集は自ら積極的に行い、収集した情報の分析や管理について、フリーソフトやシェアソフト、あるいはexcel（エクセル）にまとめることで、よりスマートな株式取引ができるというわけです。
株損益計算を含む財務諸表
株損益計算を含む財務諸表にとって、株式投資に重要なポイントは、1株当たり利益の業績、自己資本比率を示す財務内容です。財務諸表は、企業の決算書類で、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書などで構成されます。
上場企業は、決算期末ごとに財務諸表を作成して公表する義務があり、1年間に行った経営について投資家と取引先に公表して判断を仰ぐ、いわば業務の成績表です。
個人が行う株取引やFX取引においても、同じように株損益計算を含む財務諸表を作成して、株価チャートを使い株価分析する株管理や、購入ポジションや為替チャートを管理するFX管理を行うべきです。株管理やFX管理を行うことで、どこで何で儲け、どこで何で損をしたかが明確となって、今後の株取引を成功させる情報が得られます。
株管理やFX管理のフリーソフトは多く公開されていて、無料のもの、エクセル(excel)をベースに簡単なテンプレート作成でできるものがあります。人気のソフトやアプリをダウンロードして自分に合った株管理やFX管理ができるか試すことがおすすめです。
株損益計算を含む決算書類のチェックポイント
貸借対照表は、資産がいくらで、借金がいくらという企業の財務内容を表していて、貸借対照表で最も注目されるのが、自己資本比率です。自己資本比率が高いほど財務内容が良く、安定した経営と言え、40%を超える会社で、財務上の不安を抱える企業は、皆無です。
キャッシュフロー計算書は、財務内容が良好な企業が、黒字倒産する可能性は皆無に近いため、特に問題はありません。
損益計算書は、その期における業績すなわち利益を表し、収入(売り上げ)、収入を得るための経費、収入から経費を差し引いた利益、税金に対し、最後に企業の手元に残る最終利益を具体的に示した計算書です。1株当たりの利益よって、株価に影響を与えるため、損益計算書の中に現れる数字の中でも、1株当たりの利益に投資家は注目します。
株管理やFX管理でも、損益計算を行い、株では株損益計算、FXではFX損益計算を行います。株損益計算は、株の売買による差益の計算です。FX損益計算は、為替の売買による差益の計算です。株損益計算もFX損益計算も、複数株や複数通貨の売買を行いますが、それぞれの株価益や通貨益が、またそれぞれの株価損や通貨損が、いつ起こりいつ回復したか収支管理と損益管理を行い、株売買記録を残すことが必要です。
株売買記録による株管理はフリーソフトやエクセルシートがおすすめ
株売買記録による株管理も、FX勾配記録によるFX管理も同じですが、どのようなチャートを使って売買し、結果の勝率分析を行って、株売買、FX売買の総括を行います。また、同時にこれは、自分の投資の腕を見直すチャンスです。
株売買記録には、株銘柄、売買日(売りと買い)、売買価格と株数、最終損益率などに加え、その取引の評価を記録すれば、次の売買取引に活かせます。また、株売買記録には勝率分析を加えておけば、次回以降の取り引きでの自分の得意・苦手なパターンを認識できます。勝率分析は、株価チャートや為替チャートなどの分析チャートを使い、勝率分析を行えば株情報をデータとして記録できます。
株売買記録はエクセル(excel)を使い、株情報やＦＸ情報を入力し、株価チャートや為替チャートと連動させておけば、勝率分析が案外簡単にできます。エクセル(excel)を基とした無料のフリーソフトもダウンロードできますので、いろいろな人気ソフトやアプリで試すことで自分に合った勝率分析が作られる可能性があります。株管理、ＦＸ管理するためのテンプレートが用意されたものもあり、それをダウンロードして自分用に手直しすれば、自分だけの株管理・ＦＸ管理表になります。
株式投資は配当狙い以上に、株の値が上がって得られる差額益を目的にしよう
株式投資の目的は、株の値が上がって差額益を得ることが第一で、とりあえず配当も目的の一つです。配当が欲しいなら、投資の注意点とポイントを教えましょう。株式投資では、配当は楽しみの1つです。決算期末が過ぎ、株主総会が終わると、配当金が送られてきます。配当を目的に株式投資をするときは、銘柄を選ぶと際に、次のことに気をつけます。
それは、配当利回りが結構高いこと、会社の業績が安定して経営できていること、一番に気を付けることは財務内容が良いことでしょう。
中には業績が悪化し、近い将来に赤字かつ無配当になると予想されると、株価は大きく下がるが、配当利回りが変に高くなっている場合があります。そのような場合は、配当の高さに関係なく株から手を引いた方が良いでしょう。
財務面で自己資本比率40%以上、利益剰余金は有利子負債を上回る、そのような会社は、資金に余裕があり、少々業績が落ち込んでも、それは一時的なもので、配当がなくなる心配はありません。
株式投資の目的は、配当をや会社のサービスをもらうことではなく、年1〜2回のささやかな配当や株主優待制度を楽しみとして、何年かをかけて株価の値上がりを期待することが、投資家としての目的とすべきでしょう。
景気循環と相場循環のリンクにフリーソフトの活用を
景気は、不況・回復・好況・過熱・後退・不況という循環を繰り返し、同時に相場も、低迷・回復・活況・過熱・大暴落・下降相場・低迷の循環を繰り返します。この循環に合わせて、株の人気銘柄が入れ替わってきます。不況になると、薬品、食品、電力、ガスなど、業績が景気の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄が、買われやすくなります。このように相場環境によって、人気銘柄はいつも変わるため、次に来る人気銘柄は何かを先取りできれば、株の投資効率の向上につながります。
そのために、景気の動向と同時に、株価チャートなどの分析チャートで市場を調査・分析し、株管理を怠らないことが、株で成功するためには重要です。また、株管理を徹底するために、株の収支管理や損益管理を怠らないことも大切です。収支管理では、いくらつぎ込んでいくらリターンがあるかを日・月・年ごとにチェックし、銘柄選びに役立てます。損益管理では、いくらの株を買っていくらで売ったから利益はいくらという計算ではなく、取引で発生する手数料金、利益に掛かる税金を見込んで純利益を出す必要があります。それも全銘柄について、毎日行って収支管理に結び付けます。そうすることで見落としのない株管理が可能です。同様にＦＸ管理も同じように管理すべきです。
収支管理や損益管理によって株管理やＦＸ管理を行う、フリーソフトは無料・有料を問わず数多く出ています。証券会社が提供するソフトやアプリも出ています。一定期間は無料でお試しというエクセル(excel)を含むソフトやアプリが多く、ダウンロードしてどのような機能があるか、検証することもおすすめです。もちろんエクセル(excel)を使って、データ処理との良さと関係グラフの作成の簡単さから、エクセル(excel)をベースとした自分に合った株管理ツールを作成することもおすすめです。
景気復時に買われる銘柄は株管理のしやすいエクセルシートがおすすめ
景気が回復し出すと、企業は生産を増やすために、原材料の鉄鋼・非鉄・石油・化学・紙・海運市況などの商品価格が上昇し始めます。それに連動して関連株の銘柄に人気が集まり、株価上昇が期待できます。また、景気回復に伴い、設備投資が活発となり、工作機械・産業機械・電機などの株銘柄の株価の上昇が期待できます。他にも景気回復の影響から、デパートや流通株、レジャー関連、外食産業などの株銘柄に人気が集まるでしょう。
逆に、不況となると、ディフェンシブ銘柄や、金利低下が予想できる商社・電力・ガスなどに人気が集まります。
このように、景気の動向次第で、株式市場での株の人気銘柄が、業種や銘柄ごとに変化します。個人投資家としては、景気の動向をチェックするとともに、人気銘柄がどのように変わるかを、株価チャートなどで監視・分析することを怠らないようにしたいものです。
そのためにも、株管理できる使いやすいエクセル(excel)やソフトやアプリを選び、自身が株管理しやすいように、入力フォーマットやテンプレートを改善するなど、常に努力すべきでしょう。