工事現場での写真撮影は、単なる記録に留まらず、工事の進捗管理や品質管理の一環として非常に重要です。撮影後の写真は、補正や加工を施すことで、よりわかりやすくなり、事務処理にも役立つことがあります。
さらに、工事写真は工事台帳や電子アルバムとしても管理され、トラブルを未然に防ぐための重要な資料となります。
このページでは、工事写真の撮影や管理に関する基本的な知識と方法について解説しています。

工事写真管理ソフト以上に写真の質が重要
「らくらく写真台帳」のようなソフトを使用しての写真整理や写真管理、無料のフリーソフトやフリーアプリを活用してのa4縦工事台帳の作成などを行うとしても、最も重要なことは、工事写真を撮影するデジカメ写真の質です。
たとえ「らくらく写真台帳」が優秀なソフトだとしても、デジカメ写真である工事写真が駄作であれば意味がありません。「らくらく写真台帳」などのソフトやアプリで写真整理・写真管理・a4縦工事台帳を作成しても、質の悪い写真は扱いにくいものとなってしまうのです。
無料でダウンロードできる写真管理やアルバム作成などのフリーソフトやアプリ、無料ではなく有料でダウンロードできるソフトやアプリ、どんなに人気がありおすすめのソフトやアプリであっても結局は工事写真となるデジカメ写真の質が大切なのです。
工事写真におすすめのデジカメとは
工事用の写真をデジカメで撮影する場合は、デジカメの操作方法やコツを知る必要があります。工事写真を撮影する時におすすめのデジカメは、落下や水没に強く防塵処理が施されているものがおすすめです。さらに、軍手などで写真を取る事も多いため、軍手を付けたままでも操作ができるデジカメがおすすめです。
日付やフォーカスモードなど事前にデジカメの設定しよう
デジカメで写真を撮る前に、まずはどの場所からどの場面を撮るか事前に決めておくようにしましょう。公共工事の場合は、解像度や写真データの加工がNGの場合もあります。こういった注意事項もしっかりと把握するようにしましょう。撮影する際にはデジカメの日付と時間を合わせることが大切です。公共工事の提出写真には「撮影年月日」の記載が必要です。必ず日付と時間を合わせるに心がけましょう。
また、デジカメで撮影された画像は、パソコンのモニタで見る画像と同じとは限りません。それは、パソコンごとにモニタの設定などがあるからです。自分で使うパソコンとデジカメのモニタの明るさは、できるだけ合わせるように心がけると良いでしょう。
その他にも「フォーカスモード」や「測光モード」、「感度」、「ホワイトバランス」などを調整して写真撮影を始めるようにしましょう。国土交通省では写真管理基準を示しています。工事写真を撮影する時には、国交省の基準に合わせて写真撮影をすると良いでしょう。
まずは1枚撮影しよう
デジカメの設定ができたら、まずは1枚撮ってみましょう。デジカメは現像をすることなく、その場で撮影した写真を確認することができます。また、何枚でも取り直しができるので、少しでも納得ができない写真であれば、何度も確認して何度も撮り直しをしましょう。明るすぎてよくモニタが見えない場合、特に屋外で撮影を行う時は、手のひらでモニタを覆うようにしてモニタを見るようにしましょう。
写真を確認してみるとピントが合っていない場合があります。多くの場合、「シャッター半押し」のし忘れです。オートフォーカスの場合、シャッターを半押しすることでピントが合いますので、忘れずに半押しをするようにしましょう。なお、暗くて遠くにある被写体と明暗差(コントラスト)の差がない被写体は、デジカメが苦手とする被写体です。暗い場所ではAF補助光を発光させて、ピントを合わせるようにしましょう。もし、被写体に補助光が届かない場合は、懐中電灯などを使うかマニュアルフォーカスを使用するようにしましょう。明暗差のない被写体に対しては、マニュアルフォーカスにするか、ダミーフォーカスを行って撮影するようにしましょう。
明るさ補正をしよう
工事写真の撮影は、工事の進捗により撮り直しができない場合もあります。もちろん、撮影後にソフトやアプリで写真を加工することは簡単ですが、それはおすすめできません。それは、a4縦工事台帳などで加工した写真を添付するのは不正の可能性も出てくるからです。不正だとみなされてしまえば、例え「らくらく写真台帳」などのソフトやアプリ、または人気のフリーソフトや人気のフリーアプリで写真整理や写真管理をしていても意味がありません。
ただし、写真の明るさを調整するために写真加工ソフトやアプリを使用するのはおすすめです。それは、どうしても逆光で撮影する必要があったり、暗い場所で撮影する必要があったり、手ブレしてしまった写真など工事写真として鮮明ではない場合があるからです。a4縦工事台帳に暗い写真や手ブレなどの写真を貼り付けてしまうと、記録媒体としてイマイチなものになります。また、a4縦工事台帳を提出する場合も見栄えが悪く、完成工事写真の場合などはa4縦工事台帳の写真を撮り直しする手間が発生する場合もあるのです。
こうした工事写真やデジカメ写真は、「らくらく写真台帳」などのソフトで写真整理をする前に、明るさを調整しておくのがおすすめです。「らくらく写真台帳」で写真整理した後では、写真の差し替えが大量に発生してしまうからです。
用途により加工もOK
excel(エクセル)テンプレートを使用するなどして、個人や社内利用でのアルバム作成を目的とした写真整理や写真管理を行うのであれば、写真の加工はおすすめです。それは、アルバム作成に使用する写真内に無駄な電線や車などが存在した場合、写真加工で簡単に消せるからです。写真を加工するソフトやアプリは、フリーソフトやフリーアプリが存在します。人気が高いフリーソフトやフリーアプリでは、写真内の無駄な部分を簡単に削除することができます。個人や社内用のアルバム作成程度であれば、プロ仕様のソフトを使用する必要はありません。フリーソフトやフリーアプリで、アルバム作成用の写真を簡単に処理をする程度で十分です。また、写真加工もアルバム作成程度であれば、あまり時間をかけずに手短に行うと良いでしょう。
フリーアプリやフリーソフトを使用して簡単に加工した写真は、人気のexcel(エクセル)テンプレートをダウンロードしてまとめると良いでしょう。特に、私用や社内用で使用するアルバム作成のためのexcel(エクセル)テンプレートは、無料でダウンロードできるものがおすすめです。excel(エクセル)テンプレートのダウンロードは、人気がある無料excel(エクセル)テンプレートからダウンロードしてお試しするのがおすすめです。人気があるexcel(エクセル)テンプレートではいまいちという場合は、次に人気のあるexcel(エクセル)テンプレートを無料ダウンロードして試してみるのが良いでしょう。
工事写真は事務処理に影響する場合もある
建築n値計算、鋼材計算、建築見積・積算、建築発注書作成は、ソフトやアプリに任せれば計算は簡単で間違いがありません。それゆえに、建築n値計算、鋼材計算、建築見積・積算、建築発注書作成においては、ソフトやアプリに任せるのがおすすめなのも言うまではありません。しかしながら、すべての場面で建築n値計算、鋼材計算、建築見積・積算、建築発注書作成をソフトやアプリに頼れない場合があります。また、現場に足を運ぶことができずに、建築n値計算、鋼材計算、建築見積・積算、建築発注書を作成する必要に迫られる場面があるかもしれません。その時に、工事現場の図面だけではなく、撮影した工事写真を利用することもあるでしょう。
建築n値計算、鋼材計算、建築見積・積算、建築発注書は正確でなければいけません。そのため、デジカメ写真による工事写真を使用して建築n値計算、鋼材計算、建築見積・積算、建築発注書を作成することも決してゼロではなく、そのためにもデジカメ写真を綺麗に撮影しておくことが大切なのです。
工事写真を撮影・管理する理由
工事写真を撮影するのには理由があります。工事写真は進捗状況や使用した機材・材料、試験や検査の記録として撮影します。撮影された工事写真は、保存や整理など写真管理をしておく必要があります。これは、その工事が適切に行われた事を証明する材料になるからです。工事写真以外にも事前調査における写真や付近の道路状況の写真なども大切な写真となります。
工事写真撮影に関するよくあるトラブルとは
工事写真の撮影でよくあるトラブルとして、事前調査の写真を撮り忘れたといったヒューマンエラから、建物の全体が撮影できない、黒板の記載内容に不備があった、逆光や手ブレなどにより写真が鮮明ではないといった事があります。これらのトラブルを避けるためにも、ダブルチェックやドローンの導入といった手法を検討しても良いかもしれません。予め完成物の配置などをイメージしておき、撮影位置を事前に決定しておくなどの対応も必要です。加えて、工事写真はその写真が「工事の説明」「工事台帳作成」「進捗状況の確認」といったように、何のために必要なのかというのを考える事が大切です。思いつきで写真撮影をするのではなく、スケジュール表を活用して撮影計画をしっかりと立てる事も重要です。どのタイミングでどういった写真を撮影するか、事前に打ち合わせなどを行い撮影を進めるようにしましょう。
工事台帳の定番はa4縦
工事写真を整理する時には、a4縦の工事台帳作成を意識しましょう。それは、a4縦での工事台帳作成が一般的であるからです。特に公共工事などでは、発注元となる官公庁がa4縦での管理を行っている場合がほとんどです。a4縦をフォーマットとした工事台帳セットなどが販売されているなど、a4縦は工事台帳のフォーマットとも言えるでしょう。電子データとしてa4縦の工事台帳を作成するのであればexcel(エクセル)がおすすめです。excel(エクセル)であれば、印刷範囲設定などでa4縦の工事台帳を簡単に作成する事ができるからです。また、excel(エクセル)のa4縦工事台帳は、フォーマットやテンプレートが数多く存在します。こうしたフォーマットやテンプレートを活用するのもおすすめです。
電子アルバムで工事写真管理を
デジカメ写真による工事写真の写真整理や写真管理には、電子アルバム作成がおすすめです。電子アルバム作成であれば、デジカメ写真で保存している工事写真を工種ごとに写真整理できたり、日付ごとに写真管理できたりできます。また、デジカメ写真を工事ごとの電子アルバム作成に区分けすることで、その工事における工事種別の工事写真といった写真整理も可能となります。デジカメ写真の工事写真における写真整理や写真管理は、独自のテンプレートを用いてアルバム作成するのもおすすめですが、よりおすすめなのが既にあるテンプレートを使用してデジカメ写真を整理・管理する方法です。
例えば、「らくらく写真台帳」というフリーソフトがあります。フリーソフトというカテゴリーではありますが、実際はexcel(エクセル)テンプレートにデジカメ写真を採り込むマクロです。「らくらく写真台帳」は、フォルダ内の写真を一括で読み込むため、アルバム作成などで写真整理を行う時に、一つ一つ工事写真をexcel(エクセル)のテンプレートなどに貼り付ける必要はありません。自動で写真整理番号も入力されるので、写真整理だけではなく写真管理も簡単でおすすめです。
「らくらく写真台帳」は、excel(エクセル)のバージョンにより使用するテンプレートが変更します。そのあたりは、「らくらく写真台帳」をフリーダウンロードして実際に使用してみると分かりやすいはずです。もちろん、「らくらく写真台帳」以外にも、工事写真の写真整理・写真管理・アルバム作成におすすめの人気ソフトはたくさんあります。フリーソフトやフリーアプリの人気ソフトを無料でダウンロードしていろいろとお試ししてみると良いでしょう。